思い出

昨日の朝のことだけれど。
中学の時の友人が夢に出てきた。
ひどく懐かしい気持ちで、私は彼女と話していた。
目が覚めた後も珍しくその映像は頭に残っていて、
彼女を夢に見るのはとても久々のことだと思った。
もしかしたら初めてだったかもしれない。
彼女を思う夜はたくさんあったけれど、
不思議と夢に見ることはなかったような気がする。


彼女が亡くなってからもう三年経つ。
昨年の夏、彼女への思いをひとつの詞にした。
詞を書きながら、言葉に寄り添う音を探していた。
今年の夏、その曲が作品としてまとまった。
たまたまアレンジを人に頼める機会に恵まれたために。
完成度が高いとは言えないけれど、
長く向き合えるだけの輪郭を得ることはできたと思う。


これからまた月日を経るごとに思うことはあるだろう。
その都度残していけたらと思う。
夏が来るたびに重ねていきたいと思う。
小さかった私に何かを投げ掛けた彼女へ。