2007-03-13 珊瑚 words 海底に寝転んで ゆれる波の向こうに太陽を見た 乱反射しながら降り注ぐ光の渦を 魚の影が横切って泳ぐ 無音の世界 零れた吐息はちいさな水泡に 溢れた涙はちいさな生命に 産まれては還る そしてそれを眺める 目を閉じれば世界になれる気がした それは嬉しくてけれど恐ろしくて だから最期の時までずっと見ていよう 光と影と揺らぐ水面 僕の心が海を包むまで。