宮沢賢治


宮沢賢治が好きです。
小さい頃から好きでした。
童話に限り、ですが。他はよく知りません。
現代の言葉と少し言い回しが違ったりして難しいところもありますが、
そしてなんとなくやるせない話もあったりしますが、
それでも好きなので中学の修学旅行で東北に行った際、
賢治のゆかりの場所を訪ねたりもしました。面白かったです。


我が家に宮沢賢治童話集という分厚い本があって、
ISBNを載せようと思ったんですが古くて当時まだ無かったようです…
検索しても見つかりませんでした。
ISBNというシステムがいつからあるのかは知りませんけど。
実業之日本社の出版で、賢治の童話が21編載っています。
ちなみに古本屋で300円で買った模様です。破格。


最近またその本を読み返していて、
『やまなし』という話があるのですが
クラムボンの正体が気になって夜も眠れません。
以前は深く読まずに魚だと思ってたんです。
クラムボンはころされたよ。』とあるので、
後で出てくるカワセミに食べられた魚を回想しているんだと。
でも落ち着いて読んだら違うんですね。
そもそも話をしている蟹たちは、
クラムボンの話をしている時点でカワセミのことを知らなかったし。
で、検索してみました。ネットって凄い。
http://www.yamanasi.net/
『やまなし』の研究をしているサイトだそうです。
色んな解釈があるんですねー…
でも、「これだ」って決めてしまったら面白くないのかな、と。
色んな解釈があるという、そのことが『やまなし』の面白みなんでしょうね。


賢治の作品で一番好きなのは『よだかの星』です。
また暗いチョイスです…
救いが無いといえばそうなんですが、
現実に無いようなハッピーエンドよりも
無情でどうしようもなくやるせない話に惹かれます。
銀河鉄道の夜』もそんな傾向が…
あれって完成してないようなものらしいので深くは語れませんが。

追記

ISBNは1971年に制定、
上記の宮沢賢治童話集は初版で1969年でした。