沖縄へ一人旅したいと
将来は是非住んでみたいと
言い続けてそろそろ丸一年。
親は馬鹿にし、時に蔑むけれど
結構本気だったりして、
未だに僕が全日制を辞めたことを
親は根に持っているというか
時に屑扱いもされるくらいで
僕は別に負けただなんて思っていないのに
あの人はどうやったって僕を敗者にしたいのか、
けれど部屋で寝転び本を読む僕に
「テレビで沖縄の特集やってるよー」なんて
声を掛けてくれるものだから
親子って煩わしいだけなのに
あぁ悪くないなぁと
思ったりもしてみる次第で。
まだ将来の話などしたことはないけれど
「あまり現実的でない夢を追っている」と
そう漏らした日、
「好きなことをしたらいい、
でもそのリスクだけは忘れるな」と
ただ一言だけ返されたのを覚えている。
いつだって認めて欲しくて
失望している事を隠しもしないあの人に
生きていてもいいんだと
ここにいていいんだと
そう言って欲しいと願っていた
「死んでしまえ」と
平気でそう言い放つその口が
僕の夢を追うことを
否定しないだなんては思わなかった。
いつか言う日がくるだろうか、
叶うかもわからない夢を
「歌って生きていきたい」だなんて


冬が近付くと死にたくなるんです。
ありったけの薬を飲み下し
暗い森の木の下で寝転んだら
翌朝には美しい死体になれるかしらと
そんな想像をめぐらして。
生きていることに絶望する人がいて、
死にたくないと泣きながらも生きられない人がいて、
私は贅沢な事と知りながら
わけも無く死にたいだなんて口にできる。
どうせなら、
正しく生きていたいと願うけれど
何が正しいのかなんて少しも理解しちゃあいないんです。
涙が出そう。



一番高い切符を買って
あおい列車に飛び乗って、
知らない街を歩いたならば
答えもいつか見つかるかしら。