2007-07-23 鉄格子 携帯 words 焼け褪せた日び 積み重なる昨日の痕 古びた写真立てが呼ぶのは誰だろう 思い出を並べ 片手間に愛でては 呆気無く棄てて 隙間を埋めるため 新しい空虚を彫る 馬鹿みたいに繰り返すだけ 幸せな気持ちで 不自由に飼われて 悲しみに抱かれる 暖かい、つもりになる 何も残らない 何も気付かない 傷ばかり増やして 痛みには目を瞑り 誰も帰らない 誰も止まらない 擦れ違いだけ集めて 調子外れの夜を躍る