シャイン


手を伸ばせば届くと想ってた
いつか、そう、きっといつかは必ず
欲しいと願うものは手に入ると信じてた
ああ、なんて世界は
優しくて
残酷で
狂おしいほどに


どうして、どうしてこんなにも。


繰り返し夢を視た。
眠るたびに追いついてくる死の足音。
裾を引く罪と記憶と。
それでも失いたくなかった空の色と。



(思うに、殺したいとか、殺されたいとか、
そういうのって最上級の愛のひとつだ。
支配欲だったり、被独占欲だったり、
美しいかどうかとは関係なくただただ強いつよい想いで。
驚くほど鮮明に描ける、赤く凍えたヴィジョン。
少しくらい狂っていたほうが生きものとしては正しいような気になってくるよ)